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正しい情報で犯罪者を追い詰める!研究により明らかになったVRの効果に驚き

VR技術はどんどん発展しており、その活用方法も広がりを見せています。少し前まではゲームなどのエンターテイメントが中心でしたが、最近では企業の販促活動や自治体の地方創生など、様々な業界で多種多様な活用方法が見いだされています。

 

そんなVRですが、次は犯罪などの事件を解決することに役立つ可能性がでてきました。

一体、VRをどう活用すれば事件を解決に導くことが出来るのでしょう?詳しく見ていきましょう。

 

 

・聞き取り調査がより正確に

 

ロンドンのウエストミンスター大学心理学部で行われて実験によると、事件を目撃した状況を証言する際、VR空間でアバターに話すほうが正確に事件を思い出せることがわかったそうです。

 

この実験は、架空の自動車窃盗事件の動画を被験者に見せ、48時間後にその状況を聞き取るといったものです。

18歳から38歳までの男女38人を対象に実施され、ランダムで選ばれた20人は実際の人と対面し事件の状況を振り返ります。そして残りの18人は、VR空間でアバターを相手に状況を振り返ります。

 

その実験から、アバターを相手に証言を行った場合の方が、正答数は多く誤答数は少ないという結果が得られました。つまり、より正しい記憶を思い出すことができ証言の制度が上がったということです。

また、自分で話を創作してしまう「作話数」もアバター相手のほうが減少しています。これらの結果から、VRを活用すればより正しい事件の証言を得ることができるようになるといえるでしょう。

 

ちなみに、証言を聞くアバターは以下の写真のようなものです。少し間抜けなようにも感じますが、表情などが細かく出ないところがポイントなのだそうです。

 

 

・なぜ証言が正確になるのか?

 

このような結果が生まれた原因として、証言者の社会的行動が考えられます。

人を相手に証言する際、どうしても相手の表情や行動が気になり注意力が散漫になってしまいがちになります。このような社会的行動が、記憶に悪影響を及ぼす可能性があるのです。

 

特に、証言となると話す相手は警察などの権威性のある人です。このような場合、証言者が感じるプレッシャーはさらに大きくなるでしょう。

今回の実験は一般の人を相手に行われましたが、それでも多少の影響は見られました。つまり、より大きなプレッシャーがかかる状況では、より大きな影響が出る子尾が予想できるのです。

 

 

今後さらに研究が進み、VR空間での聞き取りが実現すれば、事件の早期解決や真相究明に大きく役立ちそうです。また、プレッシャーに耐えられず罪を認めてしまう冤罪事件の防止にも効果が期待できます。

思わぬところでVRが大活躍しそうです。犯罪者が逃げて被害者が泣くはめにならないためにも、早めに現場で使えるようになってもらえればと思います。

 

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