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焼失した下野薬師寺をVRが完全に再現!!観光客誘致に一役買っています。

下野薬師寺は、栃木県下野市にあったとされる寺院です。7世紀末に建てられ、僧侶を認める儀式を行う「戒壇」が設けられていたことで知られています。

当時「戒壇」は、下野薬師寺を含め国内に3箇所しかなく、国内最大級の寺院として隆盛した時代もありました。しかし、戦国時代にお堂が焼失し、その後、威厳を取り戻すことはありませんでした。

 

現在では、「下野薬師寺跡」として国の史跡にも指定されています。近隣には下野薬師寺歴史館も建設され、復元模型や出土品の展示も行われています。

 

この史跡をさらに活用するために制作されたのが、「VR東の飛鳥 蘇る下野薬師寺」です。このコンテンツは、下野市が地方創生加速化交付金を活用し、史跡整備15周年を記念して制作されました。

 

 

・VRで当時の世界へタイムスリップ!!

 

「VR東の飛鳥 蘇る下野薬師寺」では、繁栄を極めた当時の風景をVRで再現しています。スマートフォンやタブレットに無料のアプリをダウンロードし、史跡周辺で画面をかざすと再現された風景が映し出される仕組みになっています。

アプリはGPSと連動しており、実際に立っている場所から見えたであろう景色を楽しむことができます。場所によって、鮮やかな朱塗りの回廊、金堂、講堂、高さ30メートルの五重塔などが用意されています。

 

また、地図アプリとも連動しており、各史跡がある場所を表示させることもできます。現在地からのルート表示もできるので、史跡めぐりのプランも容易に立てることができます。

さらに、アクティビティとしてスタンプラリーも用意されています。これを使えば、下野市のオススメスポットを、楽しくまわることができるのです。

 

 

・古墳を巡るVRも登場

 

下野市には、「下野薬師寺跡」だけでなく、200基を超える古墳が現存しています。この古墳群も観光資源として活かすため、VRを活用した古墳ガイドシステムが登場しています。

 

こちらも現地でアプリを利用すると、3Dで表現された古墳の姿が表示されます。利用できる古墳は、現在8箇所となっており、上空から見た様子や石室内部をCGで楽しむことができる古墳もあるようです。

文字や音声による解説も楽しむことができるので、訪れた場所について知識を深めることもできるようになっています。

 

 

 

下野市には、大型古墳や古代寺院などの史跡が数多く存在しています。VRを活用し、これらを観光資源としてPRできれば、観光客もより多く誘致できるでしょう。

また、観光客にとっても、当時を再現したVRは旅行をより楽しいものにしてくれます。双方にとってメリットのあるVRは、今後多くの自治体が取り入れてくるでしょう。これから、旅行の行き先を決めるのが大変になるかもしれませんね。

 

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