伊能忠敬といえば、江戸時代に日本の詳細な地図を完成させた偉人です。地図の完成度の高さは、当時の幕府だけでなく欧米諸国も驚くほどだったといわれています。
その地図は「大日本沿海輿地全図」という名前で、別名「伊能図」とも呼ばれています。
地図の完成には20年以上を要しており、とてつもなく大変な作業であったことがわかります。
なにしろ、人工衛星はもちろん、測量の技術も現在ほど発達していないこの時代です。測量は全て、歩測によって実施されたのです。
このような伊能忠敬の偉業を称え、東京国立博物館 東洋館内 TNM & TOPPAN ミュージアムシアターにて、VR作品「伊能忠敬の日本図」が上映されます。
ここでは、その内容を紹介していきたいと思います。
・精巧な地図はどのように完成したのか?
「伊能忠敬の日本図」は、伊能図の高精細VR映像を鑑賞しながら、日本各地を巡る体験ができるコンテンツです。
伊能図は、日本の形状を明らかにしただけではありません。山々や海岸線の地形、街道の風景までも描かれているのです。高精度VR映像により、伊能図の美しさを堪能することができるでしょう。
また、どのように精度の高い日本地図を作成したかも気になりますよね。「伊能忠敬の日本図」では、どのようにして日本地図を作ったのか、VRで実際に確かめながら学ぶことができます。
伊能忠敬は、正確に距離を図るため同じ歩幅で歩く訓練をしていたといわれています。この訓練により、実際にどのように測量は行われたのか、VRがその謎を明らかにします。
上映終了後は、スクリーンに映し出された伊能図をバックに記念撮影することも可能です。高精細な撮影データーならではの超拡大映像は、きっと記念に残ること間違いなしです。
さらに、撮影した写真をSNSに投稿することで、ミュージックシアターオリジナルのシールも貰うことができます。
・伊能図の中を実際に歩ける!!
ミュージアムシアター前のエントランスには、VR体験コーナーも設置されています。このコーナーでは、地図上に立つキャラクターを操作して、伊能図の中を自由に歩き回ることができます。
日本各地を徒歩で旅することで、伊能忠敬になった気分を味わってみましょう。
上映期間は、2018年4月25日から7月1日までとなっています。鑑賞料金は大人500円、小中学生300円となっています。
東京国立博物館では、伊能図の実物の展示も5月13日まで行っているので、お出かけするなら今がチャンスです。
2018年は、伊能忠敬没後200年の記念となる年だそうです。それを記念して、今回「伊能忠敬の日本図」の上映が行われます。
この機会に伊能忠敬の偉業に触れてみてはいかがでしょうか。きっと、今の地図と違いがほとんどないことに驚くことと思いますよ。
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