北海道江差町は、江戸時代後期ニシン漁や材木の積出港として繁栄を極めました。
その繁栄ぶりは「江差の五月は江戸にもない」と言われるほどで、当時の様子は「江差の五月は江戸にもない‐ニシンの繁栄が息づく町」と題したストーリーで、北海道初の日本遺産にも認定されています。
日本遺産に認定されたことを受け、江差町では、当時の街並みの様子を楽しめるVRコンテンツ「江差の五月」を制作しています。
このVRコンテンツの制作には、凸版印刷株式会社が協力しています。では、その内容を紹介していきましょう。
VRコンテンツ「江差の五月」の内容は?
「江差の五月」は、繁栄を極めた江戸時代後期と大正時代の江差の光景を、VR技術を用いて推定復元したコンテンツです。
当時の街並みの様子やニシン漁の様子、多くの北前船が停泊していたかもめ島の眺望などを楽しむことができます。
VRコンテンツのシーンは、番頭と丁稚の2人の掛け合いによって解説されます。この掛け合いにより、まるで江戸時代にタイムスリップしたような体験ができるでしょう。
さらに、江差町との関係が深い土方歳三とバーチャル撮影することも可能です。
凸版印刷のストリートミュージアムで公開
「江差の五月」は、凸版印刷が提供する体験型VR観光アプリ「ストリートミュージアム」にて公開されています。
ストリートミュージアムは、VRとGPSを組み合わせた旅行者向けの観光アプリです。
現存しない史跡などを高精度にVRで再現し、位置情報と連動することでその土地ならではの体験をすることができます。
また、VRコンテンツを通じたバーチャル観光以外にも、音声による解説を楽しむこともできます。
訪れた観光地の歴史や文化について、理解を深めることができるでしょう。
さらに、当時の古地図をみながら町歩きを楽しむこともできます。
ストリートミュージアムがあれば、観光がより楽しいものとなること間違いなしです。
「江差の五月」においても、町内9箇所の史跡でVRコンテンツを表示することができます。
このVRアプリがあれば、町歩きをしながらさらに江差町の魅力を楽しむことができるでしょう。
観光地でVRが大活躍しています
最近では、自治体においてもVRやARを観光客獲得のために活用する取り組みが拡大しています。
地域の文化資産をデジタルコンテンツにして配信すれば、訪日外国人をはじめとする旅行者の誘致に役立つでしょう。
凸版印刷は、最新のデジタル表現技術を用いて、文化資産を活用した地方創生の支援を行っています。
ストリートミュージアムでは、他にも松本城(長野県)や福岡城(福岡県)など全国各地の史跡が公開されています。
ストリートミュージアムが一つあれば、観光がさらに楽しくなること間違いなしです。ぜひお出かけの際は、ダウンロードしてみてくださいね。
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