「歯医者が苦手」という人はとても多いと思います。独特な音や振動など苦手となるポイントは様々ですが、歯医者に行くのが嫌で虫歯が悪化してしまう人もいます。
大人でも苦手な人が多いのに、子供だとなおさら嫌でしょう。子供の頃、痛い思いや怖い思いをして、それがトラウマになることもあるのです。
株式会社BiPSEEが提供する「BiPSEE歯科VR」は、そんな歯医者での苦痛を軽減してくれます。このサービスを活用すれば、「歯医者が楽しみ」なんてことになるかもしれません。
・VRで治療の不安を軽減
「BiPSEE歯科VR」は、歯の治療中に患者さんにVR映像を見せるサービスです。VRゴーグルで視界を遮断することで動画に意識を集中させ、患者さんの不安や痛みを和らげることができます。
また、VRにより歯科医師が作業しやすい姿勢をキープしてもらう「姿勢誘導技術」も採用されています。これは、歯科医師にとって最適な位置からずれると映像が欠けてしまうというものです。お子さんは映像をしっかり見たいので、映像が欠けずに見える位置をキープしてくれるというわけです。
VR動画に関しては、歯科治療が可能になる3歳児の利用なども想定し2Dの映像が使われています。そのため、お子さんの目の成長への影響も心配ありません。
さらに、スタンプ機能を活用することで、VR映像を見ながらでも治療中にコミュニケーションがとれるよう工夫されています。
・歯医者をトラウマにしたくない
「BiPSEE歯科VR」は、歯医者をお子さんのトラウマにしたくないとの思いから開発がスタートしました。
歯科治療の現場では、お子さんが恐怖のあまり暴れてしまい、複数のスタッフでお子さんを押さえつけなくては治療ができない場合もあります。そして、この体験が「歯医者が怖い」というトラウマにつながるのです。
この、身体抑制による治療は、本人はもちろん親御さんや歯科医師、スタッフにとっても辛い体験となってしまいます。
VRを活用し映像に集中してもらうことで、お子さんが暴れることなく治療することが可能となります。これにより、お子さんは歯医者にトラウマを抱えずに済むのです。
また、歯科医院にとっても、スムーズに治療が行えることになります。そのため、時間や人員の削減ができ、コストカットにもつながるというメリットもあるのです。
2017年にリリースしたβ版は、10の歯科医院に導入されています。そこで実施したアンケートでは、96%のお子さんが「歯医者が楽しかった」と答えています。
この結果からも、VRで歯医者への恐怖が軽減されることは間違いありません。
今はまだテストの段階で、現在はブラッシュアップに協力してもらえるパートナー歯科医院を募集しています。このサービスが普及すれば、歯医者を嫌がるお子さんはいなくなることでしょう。
このテストでよい結果を出し、早く普及してもらいたいですね。