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注目されるVR・AR活用の最新事例から今後の活用方法を考える

動画は目新しいマーケティングツールではありませんが、その需要はますます増しており、消費時間で考えるとナンバーワンのコンテンツといえるでしょう。

 

そのため、顧客との関係構築ができるコンテンツ配信の方法として、最も一般的な方法と考えられています。

HubSpotのレポートによると、「YouTubeFacebookの動画を戦略的に導入したい」と、ほとんどのマーケティング担当者が答えています。

しかしこれらの動画も、消費者との関わりを維持するためには、新しく革新的な方法を取り入れることが重要となります。

今、注目を集めている方法の一つに、視聴者が動画に対してアクションできるインタラクティブビデオコンテンツがあります。

これは、360°動画、VRARの活用により実現することができます。

 

たとえば、アップルが提供しているアニ文字のように、自分自身をアニメーション化したり、コンテンツを共有したりすることが誰でもできるようになっているのです。

 

すでに旅行業界では、旅行先を疑似体験してもらうために360°の映像を活用しています。

また、小売、不動産、ソーシャルなどの分野で販促活動に活用されつつあります。

 

成約率やブランド認知度を高めるためには、最新のマーケティング戦略を立てることも重要になります。

あなたの商品を広める戦略を立てるなら、顧客対話型の動画をどのように活用するか考えなくてはなりません。

そしてそのために、VR ARどのように導入するか検討する必要があります。

 

VRやARを今後どのようにマーケティングへ活用するべきか? 

モバイル機器でARが普及することで、マーケティング担当者は簡単にターゲットへアプローチすることができるようになります。

これはスマホがあれば実現できるので、比較的簡単に導入することができるでしょう。

 

対してVRのマーケティングは、ヘッドマウントディスプレイが必要なため簡単に導入できないかもしれません。

まだ全ての人がヘッドマウントディスプレイを持っているわけではないので、潜在顧客に到達することは困難なのが現状です。

 

現在最も手軽なVRであるグーグルカードボードは、スマホをセットするタイプのVRヘッドセットで、最も多く出荷されているVRです。

安価であるため手に入れやすいものですが、これもまだ普及しているとはいえません。

また、これは仮想現実よりも360°動画に重点を置いたヘッドセットになります。

 

VRARの技術はまだまだ発展途上です。

技術がさらに進歩し必要な機材が普及すれば、その潜在能力を最大限に活用することができるでしょう。

 

このような現状ですが、すでに様々な企業が360°動画や、インタラクティブビデオへの取り組みをスタートしています。

中でもイケアは一歩先を行く、ARアプリを立ち上げて注目を集めています。

 

ではここからは、最新のインタラクティブビデオや、ARで革新を進める企業の事例を紹介していきましょう。

これらは2018年、さらに注目を集めることになると思います。

イケア AR家具アプリ

イケアは、購入前に家具が部屋に合うか確認できるアプリを提供しています。

このアプリを利用すれば、顧客は購入前に、家で家具がどのように収まるか確認した上で購入することができます。

これによりイケアは、商品購入の増加を目指しています。

 

このARアプリを使い、購入を考えている家具が部屋に合った場合、そのまま購入してもらうことができます。

またそうでない場合は、部屋に合う家具が見つかるまで探し続けることができます。

これにより、顧客は気に入った家具を確実に購入することができるため、返品も減らすことが可能となるのです。

 

このアプリは、アップルの新しいAR開発者プラットフォームARkitを部分的に使用しており、実世界の画像にデジタルイメージなどを結合することができます。

 

ジョンルイスの 360°ショッピング広告

イギリスの百貨店ジョンルイスは、360°ショッピング動画をフェイスブック広告でスタートさせました。

この試みが成功すれば、買い物ができる360°動画の確立にもつながるかもしれません。

https://www.facebook.com/JohnLewisRetail/videos/10213856485463247/

 

この動画は、顧客やソーシャルメディアユーザーに、より現実的な買い物の体験を提供することができます。

また、現実の家に製品を展示することで、商品を検討するきっかけを与えることもできます。

この新しい動画戦略は、これまでのネットショッピングよりも商品検討を容易にすることが期待できるでしょう。

 

しかし、この新しい試みは大成功を収めたとはいえません。

ジョンルイスは、フェイスブックページで100万人以上のフォロワーを抱えていますが、この新しい動画は11,000回の再生回数と100回未満の反応しか得られませんでした。

 

とは言え、店舗やサイトの写真に比べ、実際の家庭に置かれた商品の方が興味を引くことは間違いありません。

今後の展開に期待しましょう。

スナップチャット 3D World Lenses

動画のSNSはスナップチャットが元祖ですが、最近ではライバルであるインスタグラムやフェイスブックにその座を脅かされています。

 

より多くのユーザーに、ソーシャルメディアに関心を持ってもらうため、各社から様々な写真加工フィルターが登場しています。

そしてスナップチャットからも、よりユーザーの投稿が楽しいものとなる3Dフィルターが発表されました。

現実世界にARエフェクトが追加できる「World Lenses」は、3Dのキャラクターやロゴを写真に手軽に追加することができます。

この機能により、ソーシャルメディア上でのコミュニケーションがより楽しいものになることが期待できます。

 

スナップチャットがリリースするフィルター機能は、どんどん進化しています。

今後もどんどん革新的な機能がリリースされると思われ、ソーシャルメディアの盛り上がりに良い影響を及ぼすことが期待されます。

 

ジラフ360 不動産のためのVR技術

イギリスのロンドンを拠点とする比較的新しい企業、ジラフ360テクノロジーは、不動産業界向けにVRで物件チェックができるシステムを提供しています。

 

このVRソフトウェアを使えば、世界中どこでも物件を紹介することができます。

たとえば、内覧するために長距離の移動が必要な顧客がいる場合、VRを利用すればその移動の手間を省いてあげることができます。

また、建築中の物件であっても、完成後のイメージを詳細に伝えることもできます。

 

イギリスのリーズにある不動産会社Cituも、VR体験システムを開発し、顧客が新しい住宅を開発の前に体験できる体制を作っています。

これにより、完成前の物件でさえ販売することを可能にしているのです。

 

今後のAR・VR予測 

すでに多くの企業が、ARVRについて様々なテストを行っています。

特に、旅行、不動産、小売業、ゲーム、エンターテイメント業界においては、効果的に活用する企業も増えてきています。

ARVRの市場は年々増加しており、2020年にはARの収益が1200億ドルを超えると予想されています。

 

 

しかし、まだまだ馴染みのない業種も多いというのも事実です。

今後多くの企業が活用できるよう、ますますの技術革新を期待しましょう。

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