福岡の世界遺産というと、最近登録された宗像・沖ノ島と関連遺産群を思い浮かべるかもしれません。
しかし、他にも福岡には様々な世界遺産が存在します。
官営八幡製鐵所関連施設も、福岡にある世界遺産の一つです。
旧本事務所、修繕工場、旧鍛冶工場に遠賀川水源地ポンプ室を加えた4つの施設が登録されています。
これらの施設は、工場の敷地内にあるため基本的には非公開となっています。
そのため、「旧本事務所」の外観を見ることができる眺望スペースが用意されています。
この眺望スペースにて、2018年3月14日よりVR体験による案内サービスがスタートします。
このサービスは明治150年事業として、北九州市が主導となり提供されます。
このVR体験により、「もっと近くで世界遺産を見てみたい」「世界遺産の中に入ってみたい」という来場者の声にこたえることができるでしょう。
どのようなVR体験ができるのか?
今回の案内サービスでは、3つのコンテンツが用意されています。では、それぞれの内容を簡単に紹介していきましょう。
一世紀以上前から歴史を記憶したガラス乾板写真コンテンツ
新日鐵住金(株)八幡製鐵所の所蔵する、操業当時からの歴史を記録したガラス乾板写真を元に作られたコンテンツです。
ナレーションや音を使い、「官営八幡製鐵所」の歴史的価値を伝えるストーリーを体験できます。
また、現在の写真と同じカメラアングルで、一世紀前の様子も体験できます。一世紀前を再現したCGでタイムトラベルしてみましょう。
旧本事務所内装見学ツアー
世界遺産登録後に測定したデータを元に、旧本事務所内部を再現しています。
普段は立ち入ることのできない「旧本事務所の内部を、実際に歩いている感覚で見学できるバーチャルツアーを体験してみましょう。
空から見る世界遺産&関連施設
ドローンと360°カメラを駆使し、「旧本事務所」「修繕工場」「旧鍛冶工場」の3つの構成遺産を撮影しています。また、周辺施設の東田第一高炉や北九州イノベーションギャラリーなども写真とナレーションで紹介します。
体験に使用するデバイス
今回のVR体験で使用されるデバイスは、株式会社クリーク・アンド・リバー社の「IDEALENS K2+」です。
このVRゴーグルは、配線のない一体型のゴーグルとなっており、PCやスマートフォンにケーブルでつなぐ必要がありません。
そのため、利用範囲を気にすることなくVR体験に集中することができます。
また、コードレスで髪型の乱れにくい抜群の装着感のため、女性でも心配することなくご利用いただけます。
2.5K相当の高解像度ディスプレイを搭載しているため、高画質かつ臨場感あふれる360°映像体験を体験することができるでしょう。
観光案内以外にも、「ハウステンボス」などのアミューズメント施設や博物館、各種イベントや展示会、ビジネスホテルや安全教育など、様々な現場に採用されている高品質のゴーグルです。
臨場感あふれるVR体験に、きっと満足することができると思いますよ。
官営八幡製鐵所のVR体験
眺望スペースの開場時間は、9時30分から17時までとなっています。
VRゴーグルの数には限りがありますので、事前に予約しておいた方がいいかもしれません。
申し込みは電話で受け付けており、北九州市企画調整局世界遺産課(093-582-2922)まで問い合わせてみましょう。
VRを活用することによって、普段は近寄ることのできない世界遺産を身近に体験することができます。
無料で視聴できますので、興味のある方はぜひ体験してみてください。
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