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遠隔地から新人の作業を監督。建設現場の課題を解決するVRの活用法とは? 110

老朽化に伴う維持工事や公共事業など、建築工事は近年増加傾向にあります。しかし、建設業へ就業する人の減少や職人の高齢化により、人手が足りないという状況に陥りつつあります。

このような現状を打破するためには、生産性の向上が不可欠です。また、建設現場を魅力ある職場とし、就業者を増やす必要もあるでしょう。

 

遠隔監視カメラシステム「ミルモット」は、建設現場の課題を解決するために開発されました。「ミルモット」とは、ソーラーバッテリー駆動のモバイルネットワーク対応カメラを用いることで、現場にいなくても現場の様子を閲覧できるシステムです。

そして今回、VR技術を用いた「ミルモット」の新シリーズが誕生しました。ここではその特徴と、期待できる効果について見ていきましょう。

 

・360°現場を把握

 

 

一つ目の新シリーズは、「ミルモット Omni360」です。

「ミルモット Omni360」には360°全天球カメラが使われており、現場を360°見渡すことができるようになっています。VRヘッドセットを使えば、現場にいるような臨場感で現地の状況を把握することができるでしょう。

 

「ミルモット Omni360」を活用すれば、現場を監督する時間や検査する時間を大幅に削減することができます。これにより、現場の生産性の向上に期待ができるのです。

また、今後はリアルタイムでの360°動画配信の提供も予定されております。これが実現すれば、より効率的に現場を監督することができるようになるでしょう。

 

さらに、教育用のコンテンツの提供も予定されています。新規就業者に対しVRを用いて教育訓練を行えば、業務に必要な知識を早期に定着させることができるでしょう。

 

・作業者の目線で作業を監督

 

 

もう一つの新シリーズは、「ミルモット Wear」です。

「ミルモット Wear」は、ヘルメットに装着された小型カメラの映像を、遠隔地から閲覧できるシステムです。

 

作業者目線の映像をリアルタイムに確認することで、的確な作業指示や安全面での指導を行うことができるようになります。作業の熟練者が監督を行えば、その経験を多くの人に共有することができるでしょう。

新規就業者が活用すれば、技術を早期に定着することができます。また、安全な現場作りにも一役買うことが期待できます。

 

 

今回紹介した「ミルモット」の新シリーズは、国土交通省が推進する「i-Construction(アイ・コンストラクション)」の取り組みを受けて進められています。

VRやウェアラブルなどの先端技術が建設現場に応用され、業務の課題が改善するならどんどん広まってもらいたいものですね。

 

「ミルモット」を開発・販売しているエコモット株式会社では、建設市場の抱える課題を解決するため継続的に改善を続けていくとのことです。

建設現場がより安全で魅力的な職場となるよう、今後の発展に期待しましょう。

 

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