VRと不動産業界の相性は抜群です。たとえば、賃貸物件を扱う場合、部屋ごとに360°写真や動画を準備しておけば、内見で何件も部屋を回る手間を省くことができます。
お客さんにとっても不動産業者にとっても、時間と手間を節約することができるというわけです。
VRを使ってお部屋探し
とは言え、お客さんとしては、お部屋を探すために不動産会社に出向かなくてはなりません。
また、「一度不動産屋さんに相談したら契約させられてしまう」という不安も少なからず持っています。
このような、お客さんの不安や手間を解消するサービスがスタートしました。
そのサービスとは、小田急電鉄株式会社と小田急不動産株式会社が、川崎市とともに提供する「住まいと暮らしの情報スポット」です。
住まいと暮らしの情報スポットは、小田急線・新百合ケ丘駅構内に試験的に設置されました。
小田急グループと川崎市は、「小田急沿線まちづくりに関する包括連携協定」を締結しています。
官と民が連携することにより、空き家・住宅ストックの活用、子育て世代の流入促進を進めており、住まいと暮らしの情報スポットもこの取り組みの一環です。
新百合ケ丘駅は、1日の平均乗降人員が約12万6000人と沿線の中でも多く、駅周辺の再開発も進んでいます。
サービスの実証実験を行うにはピッタリというわけです。
住まいと暮らしの情報スポットでは、今後VRを続々導入予定
住まいと暮らしの情報スポットでは、住宅情報の検索やVRゴーグルを用いた不動産物件の内見を行うことができます。
また、一部申請書類の取得や地域情報の紹介などのコンテンツを閲覧することもできます。
このような取組みにより、新たなサービス開発を行うことで、鉄道利用者や市民の利便性向上につなげていくことを目的としています。
住まいと暮らしの情報スポットには、株式会社日本エイジェントが提供している「スタッフレスショップ」が使用されています。
より簡単に操作ができるよう小田急グループ向けに整備されており、タッチパネル式で気軽に操作することができます。
株式会社日本エイジェントが提供する「スタッフレスショップ」では、鉄道駅構内への出店は今回の新百合ヶ丘駅が全国初となります。
まだ、実証実験段階ですが、今回の取り組みが好評を得た場合、その他の駅や小田急線以外の路線へも拡大していくことでしょう。
今後の展開も、注目しておかなければいけないですね。
住まいと暮らしの情報スポットは、平成32年3月31日までの設置が予定されています。
利用時間は9時~21時で、年中無休となっています。
不動産以外にも、地域情報を閲覧することもできるので、出張や旅行で訪れた際に見てみるのもいいかも知れません。
不動産屋では、VRでの内見システムが幅広く導入されていく予定
物件や不動産の、VRによる内見サービスは多くの企業が取り入れています。たとえば、大東建託や積水ハウス、野村不動産アーバンネットなどの大手もすでに取り入れているのです。
不動産業界において、VRを取り入れることは今後必須になるかもしれません。
今回紹介した事例以外にも、様々な情報にアンテナを立てておいてくださいね。
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