日本全国には様々な観光資源があり、地方自治体はその魅力を発信するために様々な取り組みを行っています。
特に最近では、地域活性化の取り組みに先端技術を取り入れる自治体も多く、VRも活発に活用され始めています。
また、先端技術を取り入れるため、企業と連携する自治体も多くあります。今回は、地域活性化のために自治体と企業が連携した事例を一つ紹介したいと思います。
デンソーと苅谷市がICTまちづくりで協力
愛知県刈谷市と株式会社デンソーは、2018年3月6日「まちづくりに関する包括連携協定」を締結しました。
今回の協定では、デンソーが持つICT技術を活用し、地域社会における様々な問題を解決することを目指しています。
デンソーは、VRと自動車を組み合わせた「VR-CAR」を開発しており、今後は刈谷市の観光イベントなどでも活用していきます。
また、刈谷市の観光資源を紹介するVRコンテンツを制作し、映像と動きによる臨場感あふれる体験を来場者に提供することで、刈谷市の魅力をアピールしていくとのことです。
さらに、市民に情報発信を行う新しい手段として、スマートフォンを活用した公式のポータルアプリの開発も検討されています。
このアプリは、市民や市内に通勤・通学する人向けに、市政情報や防災情報を発信するものです。
アプリにすることで、効果的に伝達できるサービスを目指しています。
VR-CARで体験できることは?
VR-CARは、実際に公道も走ることができる電気自動車と、VRコンテンツが一体となっています。
車としての機能はそのままに、トランクにPCを設置し車の制御機能と接続しています。
VR体験中に車が前後に動くことで、「左右にカーブする感覚」「加減速する感覚」「高度が変わる上下の感覚」などを再現しています。
ただ椅子が振動するだけでなく実際に車が動くため、よりリアリティあふれる体験が可能となっています。
また、映像と動きにまったくズレがなく、違和感のないVR体験を演出しています。
体験は、1人乗りの車の運転席に乗り込み行いますが、体験者は車を操作する必要がありません。
アクセルやブレーキには足を置かず、ハンドルには手を添えるだけです。
車はVR映像のナレーターの声とともに前に動き出し、その後も映像にあわせ自動で動きます。
そのため、誰でも安全にVR体験することができるのです。
行政でもVRを使った企画を全国各地で発表中!
このように、地域の発展のために企業と連携して、先端技術を取り入れる自治体は増えてくるでしょう。
VRのような最新の技術を活用し、地域が活性化するならこれを使わない手はありません。
今後もますますVRの技術は発展していきます。活用方法もアイデア次第ですので、地域活性化のためにも有効利用していただきたいと思います。
コメントを残す