お客様の手間を減らし満足度向上、物流倉庫の内見にもVRが活躍中

物流不動産の管理・運営を行う株式会社シーアールイーは、お客様満足度向上のため「VR内見 plus Movie」を導入しました。

シーアールイーのこれまでのリーシングは、物件に関する情報を文字と写真で紹介し、その後営業担当者が現地へ案内する手法をとっていました。

しかし、この方法では物件までの移動時間やスケジュール調整など、お客さん側に多少の負担がかかってしまいます。

そこで、「VR内見 plus Movie」を導入し、お客さんの負担を軽減しようというわけです。

「VR内見 plus Movie」の効果

「VR内見 plus Movie」を導入することで、遠隔地の物件を紹介する場合でも、VRゴーグル「CREWL」を持参すればその場で物件を内覧してもらうことができます。

VRを活用することで、倉庫の周辺環境やトラックの導線、感覚的な広さを、実際に倉庫にいるのと同じような感覚で確認することができるようになります。

現在は一部の物件でしか利用できませんが、今後はシーアールイーが管理する1000棟以上の物件に対応していくそうです。

また、シーアールイーが展開する貸し倉庫検索サイト「LogiSquare」でも、「VR内見 360°パノラマ画像」の活用を検討しています。

これが実現すれば、お客さんが社内で検討している段階で詳細な情報を提供できるので、迅速な営業活動を実現することができるようになるでしょう。

「VR内見 plus Movie」のここが凄い

「VR内見 plus Movie」は、ナーブ株式会社が提供するシステムです。

VR内で、物件を自由に歩き回ることができます。

そのため、静止画を利用したVR内見に比べ、よりリアルに物件内部を確認することができます。

また、動画を利用しているため、通常のパノラマ画像よりも精密な画像で確認することができます。

「VR内見 plus Movie」では、ナーブオリジナルのVRゴーグル「CREWL」を使用します。

「CREWL」は、手で持って覗くタイプのVRゴーグルです。ハンディタイプであるため、お客様のところへ気軽に持参することができます。

また、自身のタイミングでいつでも視聴を止められるので、VR酔いを防ぐこともできます。没入感はハイエンドなVRゴーグルに劣りますが、内見に活用することを考えると適度な没入感といえるでしょう。

さらに、衛生面も考慮して、顔との接地面を極力少なくしています。大勢のお客様に内見してもらうことになるため、嬉しい配慮といえますね。

「VR内見 plus Movie」は、大東建託などの大手が賃貸物件を紹介するために導入し、一定の効果を得ています。

VRと不動産業界の相性は抜群なので、活用する企業はどんどん増えていくでしょう。

その範囲は、住宅やテナントだけではありません。シーアールイーのように、物流倉庫の内見にも活用され始めているのです。きっと近い将来、内見はVRがスタンダードという時代になることでしょう。