神奈川県の丹沢山塊に位置する大山は、古くから霊山として人々から信仰されています。
特に江戸時代には隆盛を極め、年間20万人もの人が来山したと記録されています。
江戸時代、民衆の間では神社に参拝することが大流行していました。
江戸の町から2、3日の距離にある大山は、手軽に参拝ができる行楽地として愛されたのです。
VRで祭りを体験
この伝統は、今でも「大山詣り」として受け継がれており、2016年には日本遺産にも認定されています。
この大山詣りにもっと関心を持ってもらい、広く周知するために制作されたのが「バーチャルリアリティ大山詣り」です。
では、「バーチャルリアリティ大山詣り」がどのようなものか紹介していきましょう。
「バーチャルリアリティ大山詣り」のここが凄い
「バーチャルリアリティ大山詣り」は、日本遺産のストーリーを元に制作された、VR体験ができるシステムです。
伊勢原市立子ども科学館の3階に設置されています。
伊勢原市日本遺産協議会が、「大山詣り」の周知を目的に制作しており、開発は株式会社ラッキーソフトが担当しました。
株式会社ラッキーソフトは、鉄道や福祉などのVRシステムを開発している企業です。
「バーチャルリアリティ大山詣り」にも、リハビリトレーニング用のソフトが活用されています。
「バーチャルリアリティ大山詣り」には、VR映像投影システムが活用されています。
カメラの前に立ち、体を動かすとVR映像が前進し、立ち止まると映像も停止します。
これにより、実際に大山を訪れているかのような体験をすることが可能なのです。
「バーチャルリアリティ大山詣り」でできる体験は?
「バーチャルリアリティ大山詣り」には、4つのコースが準備されています。
「こま参道」からスタートし、「女坂の七不思議」、「大山寺」、「大山阿夫利神社 下社」が体験でき、大山の豊かな自然や歴史を学ぶことができます。
また、各コースのゴールでは、皆で記念撮影もできるようになっています。
さらに、コースは好きな物が選択できるので、自分のお気に入りポイントを何度も体験することもできます。
一人でも多くの人に体験してもらうため、「バーチャルリアリティ大山詣り」は伊勢原市立子ども科学館に常設されています。
いつ訪れても体験できるのは嬉しいですね。
きになるVR体験価格
VR体験自体に料金は必要ありませんが、伊勢原市立子ども科学館への入場料が大人300円、子供100円かかります。
伊勢原市立子ども科学館では、VR以外にも科学にまつわる展示物が多数用意されているので、きっと楽しむことができるでしょう。
近くを訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
コメントを残す