ボブスレーは、独特な形状のそりに乗って氷のコースを滑走し、タイムを競う競技です。最高速度は140キロにも達し、氷上のF1とも呼ばれています。
このボブスレー、選手の技術ももちろん重要ですが、そりの性能も結果に大きく影響します。そのため、競合国では、誰もが知っている自動車メーカーがそりの提供を行っています。
たとえば、フェラーリはイタリアに、BMWはドイツに、マクラーレンはイギリスにそりを提供しています。F1の世界と同じような開発競争が、そこでは繰り広げられているのです。
平昌オリンピックでボブスレーにも注目が集まる中、BMWでは全く新しいボブスレーの体験をプロデュースしています。この体験は、VRと実際の車を使用して実施されました。
・実際にGを感じる臨場感
この体験は、一面に雪が広がる平原で実施されました。体験者は車の助手席に乗りこみ、VRヘッドセットを装着します。すると、VR空間ではボブスレーのレース場になっています。
その後、雪上で車はアクロバティックな走行を始めます。スピードを上げ高速で走ったり、左右にドリフトしたりします。
これを、VR映像を見ながら体験すると、視覚だけではなく全身でボブスレーのスリルと迫力を体験できるというわけです。
車を運転するのは、自動車レース・F3レーサーのHarald Schlegelmilchさん。プロのレーサーなので、アクロバティックな運転もお手の物です。
VR映像に合わせて運転してくれるので、VR体験の臨場感は最高のものとなるでしょう。
実際、体験者はとても興奮した様子です。「クレイジーでワイルド!」「すべてが本当にワイルドに感じられるわ」などと、絶賛する感想を残しています。
・BMWの販促活動の一環として作成
このVR体験には、BMWのX5という車が使用されています。X5には「ダイナミック・ダイビング・コントロール」という機能が装備されており、どのような走行状況でも最適なロード・ホールディングを確保することができると紹介されています。
このVR体験は、アクロバティックなドライブを雪上で行っても安全に走行できるという、性能をアピールするための施策として実施されたものだったのです。
映像では、とてもエキサイティングな走行を危なげなく実行しています。そのため、走行の安全性のアピールにはぴったりだと思います。
また、オリンピック競技であるボブスレーは時事性があるので、興味を引くこともできます。
日本では、ボブスレーはあまり馴染みがないかもしれませんが、体験する人が増えるとメジャーになるかもしれません。実際のボブスレーは危険そうですが、VRなら安全に体験することができますね。
販促用のプロモーションのようですが、アクティビティとしても十分成り立つと思います。ぜひどこかで体験できるようにしてもらいたいものです。
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