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世界の遺跡をVRで探検!!「オープン・ヘリテージ」がオープン

世界中には、たくさんの遺跡が残っています。しかし、自然災害や人の手により破壊されるなどして、姿を消してしまう遺跡も存在します。

人の手による破壊は防げたとしても、自然災害だけはどうしようもありません。そこで、崩れ行く人類の遺産を未来に残すためにスタートしたのが「オープン・ヘリテージ」です。

 

「オープン・ヘリテージ」は、文化遺産のアーカイブ化を行う非営利組織CyArkとグーグルが共同で取り組んでいます。CyArkは、世界の文化遺産を3Dデータ化し、オンラインで無料公開するために設立されたNPOです。

CyArkのレーザースキャン技術を用いて記録した史跡のデータを3Dデータとして再現し、Google Arts & Cultureで公開することで、VRヘッドセットやスマートフォンでいつでも閲覧することができるようになっています。

 

 

・27ヶ所の遺跡を自由に閲覧

 

CyArkは2003年に設立され、2018年までに25箇所以上の遺跡がスキャンされています。たとえば、ミャンマーのバガン遺跡、メキシコのチチェン・イッツァ、シリアのアゼム宮殿、ドイツのブランデンブルク門、ニュージーランドのワイタンギなど27の遺跡が現在公開されています。

 

特に、ミャンマーのバガン遺跡は「オープン・ヘリテージ」の成功事例ということができるでしょう。バガン遺跡のアーナンダ寺院は、2016年のミャンマー地震で大きな被害を受けました。

しかし、その前に3Dデータを残すことができていたため、地震前の姿を3Dで再現することができているのです。

 

 

・先端技術を駆使して記録

 

遺跡を3Dデータにするためには、数多くの先端技術が使われています。

たとえば、無人運転車などにも使われているリモートセンシング技術LiDAR、レーザースキャン、写真測量法、立体照明スキャン、ドローンによる撮影などです。

最先端の技術を駆使することで、一般の人が立ち入ることができない重要な遺跡も、損害を与えることなくデータ化することに成功しています。

 

また、様々なデータを収集することは、コンテンツを充実させることにもつながっています。

「オープン・ヘリテージ」では、遺跡をデジタルで復元した姿、それぞれの遺跡の3Dモデル、遺跡の中を1人称視点で探索できるコンテンツなどが公開されています。

 

https://youtu.be/ryaWVQM53gQ

 

 

「Open Heritage」のコンテンツは、「Google Arts & Culture」のアプリやオンラインで、無料で閲覧することができます。

家にいながら世界の遺跡が楽しめるなんて、いい世の中になりましたね。コンテンツは追加されていくでしょうから、遺跡や冒険が好きな人はこまめにチェックしましょう。

 

さらに今後は、3Dコンテンツのデータソースの公開も検討されています。研究者がデータをダウンロードすることができれば、遺跡の保全や復元に役立てることができるというわけです。

人類が残してきた文化遺産が、後世に伝わることは素晴らしいことだと思います。どんどん活用の場を広げてもらいたいですね。

 

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