VR・映像・アプリ制作の相談はこちら

視覚障害への理解を深める。社会貢献にもつながるVRの活用法。

VR 視覚障害

メガネやコンタクトレンズのおかげで、世の中のほとんどの人は「視る」ことに関して不自由していません。

そのため、視力に障害のある人の生活を理解することはなかなか難しいといえます。

視覚障害

なぜなら、人間はどうしても自分の感覚を基準に物事を考えてしまうからです。

これは無意識のうちに行われる自然なことなので、十分意識していたとしても、視力に障害のある方の状態を理解するのは難しくなってしまいます。

 

しかし、障害のある状態をリアルに体験することができれば、障害に対する理解を深めることができます。

VRと目の動きを追うアイトラッキングを組み合わせ、この問題の解決に取り組んでいるのがカールツァイス社です。

カールツァイス VR 

 

VRで視覚障害をリアルに体験

カールツァイス社はNMYと提携し、実際に視覚障害のある状態が体験できるVR映像を制作しています。

このVR体験により、視覚障害に対する認識を広めることを目的としています。

VRは、体験者を360°映像の世界へ深く没入させることができます。

そのため、視覚障害を体験するシミュレーションとして理想的といえるのです。

 

このVR体験では、代表的な眼疾患である白内障と暗点の症状をシミュレーションしています。

視覚状況がある状況を再現し、実際に卓球を行うことでどのようになるか体験することができます。

卓球のような単純なゲームなら、視覚障害による影響をすぐに体感することができるのです。

 VR 卓球

このVR体験にはアイトラッキング技術が採用されており、体験者の視線と目の位置が正確に読み取られています。

読み取られた目の位置から、体験者が知覚する映像をリアルタイムで調整するので、よりリアリティあふれる体験が可能となるのです。

この体験は、遊び心があるように設定されていますが、その根底には重大なメッセージがあります。

そのメッセージとは、視覚障害のある方は何気ないことにも苦労しているということです。

 

VRで視覚障害への理解を深めていく

このVR体験は、各地で行われる展示会に出展されており、多くの人が視覚障害を体験しています。

視覚障害に対して深い理解を持つ人が、どんどん増えているのです。

今後も様々な場所でVR体験を展示することで、この活動はどんどん広まっていくことでしょう。

 VR 展示会

 

また、「視覚障害を持つ人々の生活を取り巻く状況について認識を広める」というカールツァイスのミッションを達成するために、さらなる技術革新にも取り組んでいます。

実際、体験者から収集したデータを、さらなる技術開発のために活用する予定となっています。

VRを使って視覚障害者への理解を深める

視覚障害のある方への理解がより深まれば、きっと思いやりをもった行動が取れるようになれます。

また、社会全体も障害のある人が住みやすいように改善するでしょう。

VRを活用することで視覚障害への理解が深まり、社会全体が良くなるならこんなに素晴らしいことはありませんね。

このような取り組みを日本でもどんどん広めていきましょう。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください