日本のお城には、独特の魅力がありますよね。
歴史が好きな人ならもちろん、歴史にそれほど興味がない人でもお城は好きという人もいるほどです。
日本には多くのお城が存在していましたが、現在では焼失などによりほとんどの天守がなくなってしまっています。
現在、江戸時代以前に作られ天守が残っているお城は、たったの12箇所のみです。
愛媛県の宇和島城は、その12城のうちの一つです。
しかし宇和島城も、天守のほかには石垣と上り立ち門が残されている程度で、当時の様子はそこからは伺えません。
せっかく宇和島城に訪れるなら、当時の様子が実感できる方がより楽しい旅行となりますよね。
そこで宇和島市は、宇和島城や城下の町並みを、VRで体感できるスマートフォン・タブレット端末向けアプリ「VR宇和島城 ~よみがえる伊達な城~」を開発しました。2018年2月28日より、無料でダウンロードすることができます。
このアプリは、宇和島市が株式会社ジーンに委託して完成しました。スマホかタブレットさえあれば、VR・ARを使って、江戸時代の宇和島城を現地で復元・体感することができます。
リアリティあふれるVR映像は、失われたかつての宇和島城の雄姿を見事に復元しています。このアプリは、宇和島城の魅力をより多くの人に広める手助けになることでしょう。
江戸時代の宇和島城周辺をVRで完全再現
アプリのVR映像は、高精細復元CGによる360°パノラマ画像によってつくられています。
城内4ヵ所にて、海に囲まれていたころの風景や天守の屋根からの眺め、麓に存在した三之丸御殿など、全6種類のVRシーンを楽しむことができます。
現在は埋め立てられて市街地となっている部分も、かつては海だったことに驚くことと思いますよ。
初代の天守、慶長天守がARにて出現
宇和島城の天守は、一度建て替えられています。
現存する天守は、伊達氏になって二代宗利が城の大改修をしたときにつくられたものです。
それ以前には、築城名人・藤堂高虎が築城した宇和島城初代天守「慶長天守」が存在しました。
この「慶長天守」を、ARで現像する天守の真横に出現させることができます。二つの天守を比較してみるのも、面白いかもしれませんね。
伊達政宗親子と記念撮影?
独眼竜の名でも有名な仙台藩祖伊達政宗と宇和島藩祖伊達秀宗親子らが出現し、一緒に記念撮影することもできます。
歴史好きの方にはたまりませんね。
城内外の解説
上り立ち門や井戸丸など、城内外11ヵ所のポイントの解説が表示されます。
地図も同時に表示されますので、見どころポイントに行きそびれる心配もありません。
マーカーカードで手乗り天守が出現!
2種類のマーカーカードをアプリで映すと、現存する白い天守「寛文天守」とかつての黒い天守「慶長天守」が手乗りサイズのARで出現します。
旅行から帰った後、友達などに見せて上げることができますよ。
マーカーカードは、宇和島城天守閣等で無料配布しています。
さらに、宇和島城天守閣ではヘッドマウントディスプレイを使った本格的なVR復元体験も楽しむことができます。
旅行などで宇和島城を訪れる際は、このアプリをダウンロードしてより素敵な体験を楽しんでくださいね。
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