サルバドール・ダリは、シュルレアリスムの代表的な作家として知られています。絵画をはじめ様々な作品を残しており、当時から人気のある作家だったようです。皆さんご存知の、チュッパチャップスのロゴをデザインしたのも実はダリなのです。
また、常識では計り知れない奇妙な言動でも知られています。ショーマンとして、派手なパフォーマンスも好んでいたようで、常人では理解できない天才であったのでしょう。
そんなダリが描く、現実ではありえない作品をVRで楽しむことができるコンテンツが公開されています。「Dreams of Dali」と名づけられたコンテンツは、ザ・ダリ・ミュージアムとディズニーが共同でCGを使いVR化した作品です。
・美しく神秘的な体験
「Dreams of Dali」は、ダリの代表的な作品である「ミレーの晩鐘の古代学的回想」をVR化しています。
「ミレーの晩鐘の古代学的回想」とは、フランスの画家であるミレーが描いた「晩鐘」から、ダリがインスピレーションを受けて描いた作品です。
体験は、美術館に展示された「ミレーの晩鐘の古代学的回想」の絵画の中に、吸い込まれていくようなシーンからスタートします。
吸い込まれた先には、荒涼とした砂漠が広がっており、2つの人がたの塔がそびえたっています。その塔に近づくにつれ、様々な不思議な映像に出くわします。
たとえば、以上に足の長い象です。この象は、背中に石柱のようなものを積んでおり、数頭でゆっくり移動していきます。
実はこの象も、ダリのほかの作品に登場するイメージなのです。
・ダリ美術館を訪れることができるVRも
さらに、アメリカにあるDali17美術館を体験できるVRも公開されています。
このVRコンテンツは「Dali 17 – VR Museum Tours」といい、アメリカに行くことなく、ダリの世界最大のプライベートコレクションを楽しむことができるようになります。
280以上のアート作品が収録されており、見ごたえも抜群です。また、コントローラーにより作品に触れることもできるようですよ。
さらに、ダリが1940年代を過ごしたモントレー湾周辺を散策することもできます。ちょっとした観光気分を味わいながら、芸術作品を楽しみましょう。
天才と呼ばれたダリの頭の中は、VRコンテンツのようなイメージであふれていたのでしょうか。凡人の私には、見当もつきません。
それだけ不思議で神秘的な世界が、VR空間には広がっています。
ただ、美しい風景は見ているだけでも飽きない作品です。ダリのことをよく知らないという人にも、ぜひ一度体験してもらいたいと思います。
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