VRを採用活動に活用すれば、企業と求職者のミスマッチを防げたり、コストの削減につながったり、無駄な手間を省いたりする効果が期待できます。
そのため、採用の現場におけるVRの活用に注目が集まっています。採用活動にVRを取り入れることで、企業だけでなく求職者にもメリットがあるというわけです。
VRを採用活動に積極的に取り入れているのが、株式会社セプテーニ・ホールディングスです。では、その取り組みについて紹介していきましょう。
・VRでオフィス見学
セプテーニ・ホールディングスでは、360°パノラマ動画でオフィス見学ができる動画を作成しています。この動画をVRゴーグルで視聴することで、実際にオフィスに行かなくても、オフィスの様子や雰囲気をリアルに体験することができます。
セプテーニ・ホールディングスでは、エントリーから内々定までをウェブ上で行うオンライン・リクルーティングを実施しています。
VRによるオフィス見学を活用すれば、選考だけでなく会社への理解を深めるプロセスまでウェブ上で実施することができるのです。
このVRコンテンツは選考通過者に限定公開されます。これにより、会社の雰囲気を理解した上で入社を検討することができるのです。
また、セプテーニ・ホールディングスでは、人事担当者が各地域に訪問し、各学生に合わせた個性に合うキャリアを提示するなど、入社後の活躍を具体的にイメージできるようサポートを行っています。
・VRでインターンシップ
人的資産研究所のレポートによると、インターンシップ経験の有無は、入社後の活躍・成長に一定の影響を与えるという研究結果が出ています。
この結果を受け、セプテーニ・ホールディングスでは、働く環境を自宅にいながら体験することができるVRアプリ「VR Internship」を内々定者に向け提供しています。このアプリにより、一日の仕事の流れや働くイメージをリアルに体験することができるのです。
内々定者には、VRゴーグルが付属したオリジナルのVRパッケージが送付されてきます。後は、送られてきたVRヘッドセットを組み立て、スマートフォンにアプリをダウンロードするだけで、すぐにVRコンテンツを体験することができます。
コンテンツは、三つの職種におけるミーティングの様子や働く環境が収められています。働く環境を体験しておけば、入社後のイメージをより深めることができるでしょう。
このように、VRを活用することで、求職者が入社後の働く様子をしっかりとイメージすることができるようになります。これにより、仕事のミスマッチを防ぎ、離職を防止する効果も期待できるのです。
離職は、企業にとっても本人にとっても、時間を大きく無駄にすることになります。これが事前に防げるなら、活用しない手はないといえるでしょう。従業員が長続きしないなどのお悩みがあるなら、ぜひ導入を検討してみてください。
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